●  MONTHLY_AI / EXTRA / 2026.11
月刊AI
PRACTICE 01 / 実務① — 臨時増刊

今日から
72時間でやること

入り口を洗い出し、兆しを探し、持たない・備える。IPA、JPCERT/CC、個人情報保護委員会の注意喚起が求める点検を、中小企業の三日間の段取りに並べ直した。

月刊AI 編集部臨時増刊 2026.11読了目安 約6分PRACTICE / CHECKLIST
机の上に置かれた時計と、空欄のチェックリストを挟んだクリップボード、ノートパソコン、USBセキュリティキー
三日間で、入り口と兆しと備えを確かめる(イメージ)
本記事の件数・状況は 2026年11月6日時点(2026年11月6日更新)。新たな公表があれば追記します。

専門の担当者がいない会社でも、三日あれば「どこに入り口があるか」「異常の兆しはないか」「万一のとき誰が動くか」までは確かめられる。以下は、IPAの注意喚起(10月9日)、JPCERT/CCの注意喚起、個人情報保護委員会の注意喚起(10月7日)が求めている点検と対策を、中小企業の段取りに並べ直したものだ。各項目の末尾に根拠を記した。

この記事の使い方 社長が読み、項目ごとに担当者の名前を書き込む。ITに詳しい社員がいなければ、委託先・制作会社・保守業者に「この項目について回答をください」と転送してよい。異常が見つかった時点で、次の記事「自社が当事者になったら」に進む。
0–24hDAY 1 — 入り口を洗い出す
24–48hDAY 2 — 兆しを探す
48–72hDAY 3 — 持たない・備える

01異常が見つかったら、判断を先送りしない

IPAは、異常なログやアカウントを見つけた場合は速やかにセキュリティインシデントと判定して対応を進め、情報漏えいの可能性を考えて専門のセキュリティベンダーに詳細調査を依頼することを強く推奨している。「様子を見る」は判断ではない。迷ったら、上記の特別相談窓口に電話をかけることから始めればよい。窓口では、起きている事象の聞き取りと被害の可能性についての助言、応急処置案の助言、インシデント対応を行う専門業者の一覧の紹介などを行うとされている。

0272時間で終わりにしない

IPAは、点検で異常がなかったとしても、外部公開範囲の見直し、アカウント棚卸の運用の見直し、ログの取得内容と保持期間の見直し、データの暗号化などに取り組むよう求めている。また、IPAは公的機関やセキュリティベンダーから調査に使える情報が今後公表される可能性があるとして、当面の情報収集の強化も呼びかけている。三日間の点検は、継続的な対策の一回目にすぎない。

SOURCES / 出典(2026年11月6日時点に確認)
  1. IPA「不正アクセスによる漏えい等の事案を踏まえ、速やかに実施すべき対策等について」2026年10月9日。https://www.ipa.go.jp/security/security-alert/2026/alert20261009.html
  2. JPCERT/CC「直近で相次いでいる国内組織における不正アクセスに関する注意喚起」JPCERT-AT-2026-0030、2026年10月8日公開・10月23日更新。https://www.jpcert.or.jp/at/2026/at260030.html
  3. 個人情報保護委員会「大規模な漏えい等事案を踏まえた対応について(注意喚起)」2026年10月7日(別添「WARNING~不正アクセスによる個人データ漏えい防止のための注意喚起~」令和6年12月11日、令和8年10月7日改訂)。https://www.ppc.go.jp/news/press/2026/261007_houdou
  4. 個人情報の保護に関する法律(平成十五年法律第五十七号)第22条・第23条・第25条・第26条(e-Gov法令検索、令和8年11月2日施行の現行版で確認)。https://laws.e-gov.go.jp/law/415AC0000000057
  5. IPA「不正アクセス特別相談窓口の開設について」2026年10月16日。https://www.ipa.go.jp/pressrelease/2026/press20261016.html
  6. IPA「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」第4.0版(ページ最終更新 2026年9月30日)。https://www.ipa.go.jp/security/guide/sme/about.html
— END —